あらためて英語にチャレンジしたい!という方にとって、最初の壁になるのが「英文法」ではないでしょうか。
この記事では「英語を勉強するに当たって、英文法ってどれくらい必要なの?」という悩みに、現役塾講師がお答えいたします。
また、英文法学習のポイントから実際に英語のリーディング、スピーキングに進んでいくにはどうしたらいいかについても、併せてお伝えいたします。
英会話に英文法って必要なの?
結論から言いますと、英会話のために「基礎〜応用まですべての英文法を押さえる必要はないけれど、基礎の部分の理解は必要」です。
「大人になって、英語を再度勉強したい」という方から、たまに言われることとして「英文法をがっつりしなくていいから、簡単な会話ができるようになりたい」というものがあります。
学生時代、英文法に苦しめられた方ほど、こう仰る方が多い印象です。確かに、英文法の学習それ自体は、あまり面白いものではないかもしれません。
ですが、英語を読む、聞く、話すためには、どうしても「英文法の基礎の部分」は必要になってきます。
英文法は、ざっくり分けて以下の11項目があります。この中で「基礎の部分」と言えるのは「五文型」「現在形・過去形・未来形」「助動詞」「受動態」「不定詞」「比較」の6つです。
- 五文型
- 現在形・過去形・未来形
- 助動詞
- 受動態
- 不定詞
- 比較
- 現在完了形・過去完了形
- 関係代名詞
- 現在分詞・過去分詞
- 分詞、分詞構文
- 仮定法過去、仮定法過去完了
ひょっとしたら、その6つでも多いと思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、この上6つは、単元としては比較的理解しやすい内容になっています。(反対に、7つ目以降の項目は、理解できると面白いのですが、じっくりと時間をかけて理解していく必要がある項目になっています)
ですので、まずは6つの項目を理解することで、英会話の入り口に立つことができます。7つ目以降の項目については、英語を読む、聞く、話す中で「出てきたら学ぶ」というスタイルで問題ありません。
上記した英文法の各項目については、別記事にて解説いたします。
英文法学習のポイント
これまでに担当させていただいた生徒さんの多くが、授業初回に「英語の勉強に苦手意識がある」と仰っていました。
私は、これまでの日本の学校教育に、その理由のひとつがあると考えています。
これまでの日本の英語教育では、上で挙げた英文法を1から10までみっちりと教えた上で英文読解に入っていくケースが少なくありませんでした。
しかしそれでは、初めの方に習った英文法の理解があいまいになってしまいます。基礎文法の理解があいまいなまま、難易度の高い英文法を理解することは至難の業です。
ですので私は「基礎文法を学んだらすぐに英文や英会話学習に移る」もしくは「難しい文法はさっと見ていくだけにして、英文・英会話学習を優先する」という英文法学習をおすすめしています。
英文や英会話を学ぶ中で「まず基礎の文法をしっかりと身につけ、その上で難易度の高い英文法に徐々に取り組んでいく」というスタイルです。
この形であれば「英文法が難しすぎる!」と挫折してしまうことなく英語に取り組んでいくことができます。
ただし、英文、英会話とも、いきなり難易度の高すぎるものに着手してしまっては「難しすぎてわからない!」となってしまうでしょう。
ですので、基礎の英文法をやった後は、基礎の文法が主に出てくるテキストや参考書、もしくはレベル感を合わせてくれる英会話コーチを選ぶようにしましょう。
おすすめ教材
高校英文法をひとつひとつわかりやすく。改訂版 (高校ひとつひとつわかりやすく)
英文法のテキストの中では比較的薄く、絵も多いので理解しやすいです。
また薄いので英文法を早めに終えて、英文、英会話に移っていくことができます。
英語長文レベル別問題集 1超基礎編 (東進ブックス 大学受験 レベル別問題集シリーズ)
この英文テキストは1〜6までレベル分けがされているので、徐々にレベルを上げていくのに便利です。
他にも、英語学習のできるアプリであるスタディサプリや、おなじくスタディサプリの会社が行なっているオンラインコーチサービスなどもおすすめです。
スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)
コメント